「結婚する前からインコを飼っていたから、インコも一緒に新居へ引っ越した」、「結婚後にインコを迎えた」なんてことは珍しいことではありませんね。
そんな家庭に「人間の赤ちゃん」がやってくることも、珍しいことではありません。
しかし、赤ちゃんを育てる上で「アレルギー」や「インコと赤ちゃんの同居に対する不安」が生まれてくることでしょう。インコだって赤ちゃんだって大切な家族だから、できる限り一緒に暮らしていきたい…けど、健康に害が出てしまうとなると不安…。
インコと赤ちゃんが同居するにあたり、注意すべきことをご紹介します。参考にしてみてくださいね。
インコと赤ちゃんが同居する上での注意点
まず不安になるのが「アレルギー」や「衛生面」ですよね。赤ちゃんがとインコが同居する場合に考えられる注意点をご紹介します。
インコの羽毛で呼吸器疾患
インコの羽は大きな羽から小さなふわふわした羽まで、色々なサイズ・形がありますよね。特に、換羽期は脂粉という細かい粉が出てきます。
呼吸器の弱い赤ちゃんとインコの同居は、医師に相談してみましょう。
また、空気清浄機をフル稼働させたり、ケージをこまめに掃除したり、赤ちゃんの居る部屋とインコの居る部屋を別室にしたり、インコを寝室に入れないようにしたり注意しましょう。
アレルギー
鳥アレルギーは「鳥関連過敏性肺炎」という名称です。インコの細かい羽や、脂粉、フンが乾燥して粉になったものを吸ってしまうことで発症する可能性があります。
症状は風邪に似ているため、鳥アレルギーとして診断されることは珍しいです。実際、身近なところで鳥アレルギーってあまり耳にしませんよね。
もし、赤ちゃんの微熱が続いたり咳が止まらない時は、インコの飼育をしていることを医師に相談してみましょう。
オウム病
「人畜共通感染症」といって、フンなどから人に感染する病気です。
インコがオウム病に感染している場合で、インコと過度なスキンシップをしたり、不衛生な環境で飼育していることが原因で人に感染すると言われています。
大切なのは「健康なインコから感染することはない」ということです。「インコを飼っているからオウム病になるかも?」というのは間違いです。間違った知識でインコを手放したりするのはやめて欲しいです…。
インコを飼っているなら、同居していくために「オウム病ってどんな病気だろう?どのような場合に人に感染してしまうんだろう?」ということを調べて欲しいです。
噛みつき
インコにとって、突然やってきた赤ちゃんは「怖い」「不安」な存在です。予測不可能な行動がインコにとって恐怖なのです。
赤ちゃんの行動にびっくりして、インコが赤ちゃんのことを噛んでしまう事故はとても多いです。赤ちゃんの居る場所で放鳥をする場合は、インコと赤ちゃんから目を離さないようにしましょうね。
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インコと赤ちゃんの同居で守ってほしいこと
インコと赤ちゃんが同居していくために、飼い主(親)がすべきことは「インコと赤ちゃんからは目を離さないようにする」ことです。
赤ちゃんの腕がいきなりインコに降りかかってきたら…インコにとっては恐怖でしかありませんよね。
手加減のない赤ちゃんの力でインコを叩いてしまったりしたら、落鳥してしまうことも考えられますので注意しましょうね。
また、インコと同居する上で、羽や脂粉が舞ってしまうことはなかなか防ぐことができません。こまめに掃除したり、部屋の換気をしたり、空気清浄機を使うのもいいですね。
1番大事なのは寝室にインコのケージを置かないようにすることです。就寝中にこまかい羽を吸い込んでしまうと呼吸器に異常が出てしまうことも考えられます。
インコとのスキンシップも忘れずに…
家に赤ちゃんが来たら、赤ちゃん中心の生活になってしまうことは仕方のないことだと思います。
でも、インコとの時間も忘れずに作ってあげてほしいです。放鳥する時間が取れない時はたくさん話しかけてあげてください。インコも家族の一員として愛情を持って接してあげてくださいね。
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まとめ
「赤ちゃんが生まれたらインコを飼うことができない」、そんなことはありません。すぐにインコを手放すのではなく、「どうしたらインコと同居することができるのか?」、「飼い続けるにはどうしたらいいのか?」ということにしっかりと向き合って欲しいです。
インコにとって、頼れるのはあなただけです。インコが楽しく元気に暮らしていくためには、飼い主であるあなたの存在が必要不可欠なんです。
赤ちゃんが重症のインコアレルギーだった場合は、どうしても飼うことができない事もあるかもしれません。
そうなってしまった場合はしっかりと次の飼い主を見つけて、インコが幸せに暮らしていけるような環境を整えてあげてくださいね。
インコの飼育方法や環境についてを家族で話し合ったり、インコと赤ちゃんが上手に同居していけるよう工夫をしていくことが大事ですね。
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