インコを飼っている方の中で、ある日突然足をかばうように歩いたり止まり木に止まらず床の上で寝ていた…なんて経験されたことはありますか?
実はその行動、足の病気の可能性があります。
インコにとって羽ももちろん大事な部位ですが、足も生活する上で大事な部位になります。そして意外と病気やケガになりやすい部位でもあるので、とても注意が必要なのです。
足の病気は意外に知らない方が多く、症状が悪化してしまうと最悪命を落としてしまう場合もありますので、いつもと様子がおかしい場合はすぐに対応してあげることが大切になってきます。
今回はそんな知られていないインコの足の病気と、異常な時に見られる症状をご紹介していきたいと思います。
代表的なインコの足の病気
インコの足の病気で代表的な病気は4つあります。
- バンブルフット
- 疥癬症
- 痛風
- 麻痺
この4つの病気は動物病院での相談も多く、多くのインコにかかりやすい足の病気なので知らない方はぜひ知っておくといいでしょう。
では、順番にご説明していきますね。
バンブルフット
インコ以外のペットでもかかる「バンブルフット」と言う病気。バンブルフットの症状としては、足の裏の感染で発症することが多く赤いニキビのようなものができます。
原因としては、止まり木に糞が溜まったままだったり肥満や肝機能障害で免疫が低下していることが原因として考えられます。
疥癬症
バンブルフットの次に多い病気が、「疥癬(かいせん)症」と言う病気です。この病気は皮膚病の一種で、ダニが原因と言われています。
疥癬症の症状として、足全体がカサカサしていてもじもじと足を交互に浮かせている様子が現れます。実際私の実家で飼っているセキセイインコも、1度疥癬症にかかったことがあります。
疥癬症は止まり木を介して他の子にも移ってしまう厄介な感染症なので、一緒のケージで飼っている方は隔離するなどの対処が必要になります。
幸い、疥癬症にかかったセキセイインコは1匹飼いだったので他の子に移る心配はありませんでしたが、毎日足をもじもじと痒そうにしていたのでとても可哀相な思いをさせてしまいました(´;ω;`)
痛風
私たち人間もかかることが多い痛風ですが、実はインコも痛風にかかることがあります。痛風は、白っぽく腫れている部分があり足の指が曲がらないと言った症状が出ます。
インコの足に白いこぶのようなものが沢山出ている場合は、痛風が既に進行してしまっている証拠ですので、すぐに動物病院へ受診し早急に対処してあげましょう。
原因として、肝臓に問題があることで発症してしまうと言われています。
人の痛風はよく聞きますが、インコの痛風と言うのはあまり耳にしないので知らない方が多いです。もし飼っているインコの足に白っぽく腫れているものを発見したら、早めに対処してあげてくださいね!
麻痺
こちらの病気もインコにかかりやすい病気の1つ「麻痺」です。麻痺の症状としては、本来後ろ向きの指が前に来てつぼんだままの状態になっています。
ペットショップに行くとたまに足が麻痺している子を目にすることがあります。原因としては、腱(けん)に異常があると言われています。
もし不自然なまま足を動かせない、またはかかとで止まり木に止まっていたら麻痺の可能性があります。
麻痺の病気にかかっているインコは、私の鳥仲間のインコにも多くいて本当にかかりやすい病気なんだなといつも思います。
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インコの足が異常な時に見られる症状
次に代表的な病気以外に、インコの足が異常な時に見られる病気の症状やケガの症状についてご紹介していきます。
骨折・捻挫しているときの症状
インコの足はとても細いので、骨折や捻挫をする可能性も非常に高いです。骨折や捻挫をしている場合、足を開いた状態で常に足を浮かせています。
この状態は痛みを伴い止まり木などに止まれないからです。
この様な症状が見られた場合は、早めに動物病院へ受診しましょう。適切な処置をしてもらえれば、完治します。
びっこを引いているときの症状
飼っているインコがある日突然、びっこをひいていたらそれは痛風や外傷、ビタミンB1欠乏症の可能性があります。足の痺れや筋肉の痛みからびっこを引いてしまい悪化してしまうと両足とも引きずり普通の生活が困難になります。
またビタミンB1欠乏症の最悪の場合は、呼吸困難や循環障害、脳神経障害が引き起こされ最悪の場合命を落としてしまう危険な病気です。
飛び跳ねているときの症状
インコは元気なときや機嫌がいいときなど、ぴょんぴょんと飛び跳ねることがありますが、長期間ずっと跳ねている場合は、足に違和感や異常を感じている可能性があります。
足を痒がったり足を口で常に気にしている様子が見られた場合は、皮膚病の可能性があります。
またそれ以外に、いつも以上に落ち着きがなく暴れていたり飛行は乱雑で下手になっている場合、神経系の病気の可能性もあります。
まずは、動物病院へ受診し皮膚病なのか?神経系の病気なのか?をきちんと調べてもらいましょう!
足をぶらぶらさせているときの症状
インコの足に力がなく常に足を浮かせてぶらぶらさせている場合、骨折や脱臼、やけどなどの外傷の疑いがあります。
また、両足を交互に浮かせながらもじもじしている様子が見られた場合、疥癬症の可能性も非常に高いので早急に対応する必要があります。
異常行動が見られたらすぐに動物病院へ!
いつもの様子よりあきらかに違った場合は、迷わず動物病院へ診てもらうのが大切です。
びっこを引いていたり、足を浮かせてかばうように歩行している場合は私たち飼い主の力だけでは治すことができません。
また、インコだけでなくペットを飼っている方なら誰しもが心配する治療費…ですよね。
特にインコのように小動物のペットは、診てくれる動物病院も少なく病気やケガの種類、またその病気の進行状況によって治療方法や治療に必要な時間、通院費など差が出てきます。
病院によって金額が全然違いますので一概には言えませんが、参考情報としてインコの骨折の場合、平均8000円~と言われています。
ちなみに私が飼っていたセキセイインコで、そのう炎にかかってしまい何ヶ月か通院していましたが、その時の治療費は1回10,000円程でした(;^_^A
もちろん病院によって金額も違いますし、進行状況や治療方法などでも金額が変わってきますが、鳥仲間の方で同じく通院されている方でも大体10,000円前後と答える方が多かったです。
インコを診てくれる動物病院は本当に少ないので、初めてインコを飼われる方はお迎えする前に近くにインコを診てくれる動物病院があるかきちんと下調べしてからお迎えしましょう!
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まとめ
今回はインコの足の病気や以上な時に見られる症状をご紹介しました。インコの足の病気は、普通の病気と違い知らない方が多かったりします。
今回ご紹介した病気はあくまでも一例で、絶対その病気やケガとは言えませんがやはり異常行動が見られた場合は、インコ自身なにか辛い思いをしているのは確かです。
まずは飼い主が冷静になり、動物病院を受診しましょう!いつまでも愛鳥には元気に飛んで欲しいですし、毎日楽しく健康で過ごしてもらいたいですよね(*^-^*)
愛鳥を守ってあげられるのは、飼い主のあなただけです(*’ω’*)
毎日の健康状態や表情、動きなどを観察するのはとても大変ですが何事も早期発見!飼い主さんが無理しない範囲で、健康管理をしてあげてくださいね♪
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