インコの、毛づくろいしている仕草。もふもふしていて、とっても可愛らしいですよね。でも時には可愛らしいでは済まされない、インコからのSOSのサインだったりする場合もあるのです。
この記事では、そんなインコからのサインを、見逃さないようにするための気を付け方などを、紹介します。ぜひ参考に、なさってくださいね。
インコが毛づくろいするのはどうして?
理由は、いくつかあります。体のお手入れ、健康維持など。そして、時には病気が原因だったりもします。
羽のお手入れ
人もインコも、体のお手入れをしないとパサパサのカサカサになって、劣化してしまいます。
人間が保湿クリームなどで、保護するのと同様にインコも油分をくちばしで、羽に付けることで保護しているのです。この油分には、防水だけでなく、抗菌効果もあります。
つまり、美容のためでもあり、健康のためでもあるのです。
眠い場合
インコは眠いときは、膨らんで背中に、くちばしを突っ込んでる場合が多いです。眠るのに居心地よくするために、自らをふかふかにしているのです。
ぺたんこ状態よりも、その方がぐっすり眠れそうな感じがしますね。そんな時のインコは、とても可愛らしいです。
寒いとき
インコの体温は、人間より高いので人間が適温だと感じていても、インコにとっては寒い場合も多いのです。この場合は、室温を適温に上げてあげたり鳥かごに保温用品を付けてあげましょう。
放っておくと、体調を悪くして、病気になりかねません。
体調が悪いとき
具合が悪くなったとき、インコは体温を上げて病気に立ち向かおうとします。ただ、寒いだけだったら暖かくしてあげれば大丈夫ですが、暖かくしてあげたにも関わらずもふもふ状態が続いたのなら、インコが病気にかかっている可能性もあります。
その場合は、動物病院へ連れて行ってあげましょう。インコは体調が悪くても、それを隠そうとするので飼い主さんが注意してあげる必要があります。
発情している場合も
この場合はあまり心配はありませんが、不必要な発情は病気になってしまうこともあるので、過度な発情は避けたいものです。
ちょっと可愛がるのを控えるといった、工夫が必要になります。あと、巣作りを連想させるような、物なども取り除く必要があります。
換羽の時期
年に1~2回、羽が生え変わる時期があります。この時期は、大量に羽が抜けてしまいます。抜け変わりをしやすくするために、一生懸命毛づくろいをしているのです。
とにかく、大量に抜けるのでその羽毛の多さには、とても驚かされてしまいます。
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実は寄生虫が原因かも?
インコの病気には、色々なものがあります。人間同様、細菌による感染症や寄生虫などによって引き起こされる場合もとても多いのです。
インコは体の状態を保つために毛づくろいをしますが、度を越してしまうと不必要に自らの毛を引き抜いてしまいます。これを毛引き症と呼びます。
原因としては、ストレス、ウイルス、体調不良などが原因なことが多いのですが、中には寄生虫が原因な場合もあります。その症状を、いくつか紹介しますね。
疥癬(かいせん)症
トリヒゼンダニという寄生虫が原因で起こります。セキセイインコに見られることが多い感染症です。くちばしや、目の周りがカサカサになり、明らかに病気だとわかります。
また、爪やくちばしが異常に伸びたりします。
トリコモナス症
トリコモナス原虫の感染によって起こります。症状としては、食欲不振や、吐き戻し、くしゃみ、鼻水などです。
ヒナや若鳥に、起こりやすい症状です。
鼻眠結膜炎
トリコモナス原虫や、ウイルスや細菌によって起こります。くしゃみ、鼻水がでたり、目が赤くなったり、しょぼしょぼしたり、まぶたが腫れてしまう場合もあります。
ジアルジア症
ジアルジア原虫が、フンに寄生してしまい、それが何らかの形でインコの口に入ってしまうことで起こります。
食欲不振になり、元気がなくなります。便の検査で、発見できます。
ヘキサミタ症
ジアルジアに似た原虫によって起こります。
同様に、感染した鳥のフンの付いたエサを口にしてしまったりなどが原因になります。オカメインコなどに、多く見られます。
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まとめ
インコが毛づくろいをする理由は、本当に色々あります。健康維持やオシャレのためといったものから、深刻な病気の症状まで…。
あなたのインコは、一体どんな理由で毛づくろいしているのでしょうか?それは飼い主であるあなたが、正しく理解してあげる必要があります。
日頃から、インコをよく観察してあげてください。そして、インコの心の声に耳を傾けてあげてください。
必要なら、動物病院へ連れて行ってあげましょう。それによってあなたとインコの生活が、少しでも長く楽しいものになりますように。
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