ある日突然飼っているインコのお腹が膨らんでなんだか様子がおかしい…。
飼われているインコがメスの場合、卵詰まりを起しているかもしれません。卵詰まりはメスにとって珍しいものではなく、放置しておくととても怖い病気です。
特にセキセイインコのメスに多く見られる病気で、卵詰まりの原因や対処法方など基本的な知識を飼い主がきちんと理解しておくことが大切です。
でも卵詰まりって一体どんな病気なの?と思いますよね。
そこで今回は、卵詰まりの症状や原因、卵詰まりになってしまった時の対処方法をご紹介していきたいと思います。
インコの卵詰まりの正しい対処方法
卵詰まりになっている、または卵詰まりかも?と少しでも疑いがある場合はすぐに、動物病院に連れて行きましょう。どうしても病院に行けない場合は、応急処置が必要になります。
応急処置として、ケージ内を29~30度ぐらいに保温し様子を見ます。
大体のインコはこれで卵詰まりが解消されることが多いですが、それでも何も変化がない場合はお尻にオリーブオイルなどを塗り、卵を出す方法もありますが、オイルがインコの身体に付くことで体温が低下してしまうリスクが出てきてしまいます。
1番良いのは、すぐに動物病院へ連れていくことです。
応急処置をしたとしても、最長1日以内には必ず獣医師の診断を受けてくださいね。
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インコの卵詰まりとは?
卵詰まりとは名前の通り、インコのメスにかかる病気で卵管に卵が詰まってしまう病気です。
きちんとした処置を行わないと、最悪命を落とすこともあります。実際私のインコ仲間の方で、数匹卵詰まりで亡くなってしまったこともありました。
卵詰まりは特にセキセイインコのメスに発症しやすく、卵を産むところと排泄するところが一緒なため、卵が詰まってしまうと排泄もできなくなってしまうのです。
よく勘違いされやすいのですが、インコはペアで飼っていなくても成鳥の場合無精卵の卵を何個と毎回産んでしまいます。
私が昔飼っていたメスのセキセイインコも、無精卵の卵を何個も産んでしまったことがありました。
過度の発情によって卵を産んでしまうと卵詰まりになってしまう可能性が高くなりますので、メスのインコを飼っている飼い主さんは要注意です。
インコの卵詰まりの原因と症状
卵詰まりの原因は、カルシウム不足が原因の1つだと言われています。
卵の殻はカルシウムでできていますので、インコの体内にカルシウムが十分に蓄積されていないと、殻がうまく作れなく軟化して卵が詰まってしまうのです。
またボレー粉やサプリなどで十分にカルシウムを摂取していても、日光浴が不足しているとカルシウムが吸収される際に必要なビタミンDが生成不足となり卵詰まりを起してしまう場合もあります。
人間と違ってインコのカルシウム不足は、筋肉の収縮や神経の伝達がうまく働かなくなってしまう他、運動不足や老鳥、過度な産卵や寒いことなども卵詰まりの原因になります。
卵が詰まってしまった場合、下記のような症状が見られます。
- お腹からお尻が膨らんでいる
- お尻から出かかっている卵が見える
- 食欲不振
- 元気がなくうずくまる
- いきむような動作をする
- 頻繁に水を飲むようになる
- 糞が出ない
お腹が膨れていたり卵が見えているなど外見の異常で卵詰まりだと発見することが多いですが、体調面でも異常が見られます。
いつもと違う様子だったり、ケージの隅っこでじっとしている場合は卵詰まりを起している可能性がありますので、早急に対処する必要があります。
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まとめ
今回は、インコの卵詰まりの原因や対処法方についてご紹介しました。
この病気はセキセイインコのメスにかかることが多く、私のインコ仲間のインコちゃんたちも数匹卵詰まりを起していました。
私が昔飼っていたセキセイインコのメスも発情期になると、無精卵の卵をよく産んでいたのでちゃんと産むことができたのかいつもヒヤヒヤしていた記憶があります。
ボレー粉や日光浴をさせていたとしてもどちらかが不足してしまうとカルシウム不足になり、殻がうまく形成されず軟化してしまうのです。
ボレー粉やビタミン、日光浴や運動(放鳥)などを普段からするように心がけましょう!
また現在飼っているインコが卵詰まりを起して上手く産卵できない場合は、ご紹介した応急処置を試すか、かかりつけの動物病院に連れて行ってくださいね。
インコは体温で体調が左右される生き物ですので、卵詰まりを起していたりいつもと少し様子が違うなと感じたら保温をして様子を見てあげましょう。
大抵の卵詰まりは適温のケージにインコを入れて身体を温めてあげることにより、卵詰まりが解消することが多いです。
もちろん個体差やその日の体調により、応急処置をしても卵詰まりが解消されない場合もあります。
卵詰まりで1番してはいけないことは放置です。
気付くのが遅くなってしまったという場合もありますが、卵がお腹の中で詰まっている状態が長時間続いてしまうと最悪命を落としてしまうこともあります。
メスのインコを飼っている飼い主さんは、普段はもちろん発情期の時期はいつも以上に注意してインコの様子を観察してくださいね。
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